こんにちは。まるもり(@maru__mori__)です。
今回は、仕事やプライベートで10年以上Aeを使っている私の視点から「Ae使いにおすすめのプラグイン/スクリプト/エクステンション」をまとめました!(※随時更新)
特に、プラグイン関係は「知っている」「持っている」だけでもクオリティーや自由度に直結するので、作業を効率化したい人や表現を幅を広げたい人など、何か参考になれば嬉しいです。
- 効率化に役立つ定番のプラグインを知りたい
- コスパ重視でクオリティーを上げたい
- 色々なジャンルをカバーしたい
Contents
- 3万円以下で揃えるプラグイン・プリセット
- 入れておきたいプラグインたち
- イージングを高速化 / Flow
- コスパに優れたプリセット集 / AE Juice All Bundle(セール中)
- プリセットの動きを簡単に適用 / Animation Composer (無料版あり)
- トランジションを1クリックで作成 / Motion Bro
- キレイなグローを簡単に作成 / Deep Glow
- ハイクオリティーなレンズフレア / Optical Flare
- イラストレーター使いは必須! / Overload
- 全てのコンポジションにBGMを反映 / Universal Audio
- 「重力、磁力、浮力」といった表現ができる / Newton
- 「反動」や「揺れ」を自動化 / Springy FX(セール中)
- 業界標準のノイズ軽減プラグイン / Neat Video
- 実写合成に威力絶大 / Composite Brush(セール中)
- Aeで3D表現ができる / Element 3D
- Blenderからカメラや位置をインポート / BlenderAe
- コンポジションを無駄なくリサイズ / Auto Crop
- アセットライブラリーを作れる / AE Viewer(無料版あり)
- 購入のタイミングや最安サイト
- プラグインのインストールについて
- 最後に
- その他の関連記事
3万円以下で揃えるプラグイン・プリセット
こちらでは、製作が快適になる「3万円以下で揃えるプラグイン・プリセット」について紹介しています。
内容少し被りますが、たくさんあるプラグイン・プリセットの中でベースとなるものを選んでいるので、最初に何を揃えればいいか悩んでいる方はこちらもぜひご覧ください!
入れておきたいプラグインたち
※無料のものに関しては、多すぎて別記事にもまとめているので、こちらもご覧ください。
➡︎【2024年版】After Effects初心者おすすめ!無料プラグイン・プリセットまとめ
イージングを高速化 / Flow
「Flow」は、キーフレームにプリセットの緩急(イージング)をすぐ適用できるプラグインです。
カーブを選択して「Apply」を押すだけで、グラフエディターも開かずにアニメーションを調整できます。
複数レイヤーにも一括で適用できるので、作業スピードが劇的に上がります。
アニメーションのほぼ全ての工程で使うので、Aeを使う人にはぜひ持っておいてほしいプラグインです!
コスパに優れたプリセット集 / AE Juice All Bundle(セール中)
AE Juice社の「All Bundle」は、定番表現から幅広いジャンルまでカバーするコスパに優れた「プリセット集」です。
「シェイプ」や「リキッドアニメーション」「トランジション」などの頻出系のものから、「グリッチ」などの作ると手間のかかるエフェクト系プリセットなど、約20,000以上が入っています。
また、Ae内で検索してすぐ使えるようになるので、表現の「ハードルを下げる」というメリットも挙げられます。
例えば、映像に「リキッドアニメーション」を入れたい時に、自作したり、Webから探してくる場合だと手間がかかり、それだけで作る「モチベーション」が削られてしまいます。
私の中で「モチベーション」はかなり重要なので、思いついてすぐ使えるAE Juiceはかなりの使用頻度になります。
収録プリセットなどについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
➡︎【クーポンあり】20,000個以上のプリセットが入ったアニメーションパック「AE Juice」
以下の記事で、イラストMVでの使用例を紹介しているのでよければこちらもご覧ください。
➡︎【MV分析】アスノヨゾラ哨戒班で使われているテクニック・アセットを見てみよう!
プリセットの動きを簡単に適用 / Animation Composer (無料版あり)
「Animation Composer」は、たくさんの「アニメーションプリセット」が入ったプラグインです。
「バウンス」や「オーバーシュート」と言った動きを、レイヤーを選択してダブルクリックするだけで簡単に適用できます。
手付けだと手間がかかる動きを、複数レイヤーがあっても一括適用できるので多くのシーンで活躍してくれます。
無料版でも100種類以上のアニメーションプリセットや効果音があり、拡張パックを購入するとさらに多くのプリセットが使えるようになります。
また、有料のサブスクリプションに入ることで、アニメーション素材集の「2D Special Effects」や、ハイクオリティなトランジションプリセット集「Filmmaker’s Transitions」が使えるようになります。
特に、この2つのプリセット集は「ポケモンのエンディング」を初め、数多くのミュージックビデオ、お仕事系の動画でも使用されていて、プロと同じプリセット集を使いたい方におすすめです。
<実際の使用例>
「バツグンタイプ」 アニメ「ポケットモンスター」エンディングテーマ
「2D Special Effects」の「Smoke」「Liquid」「Fire」などの素材が使用されています。
以下の記事で、MVなどの使用例も紹介しているのでよければご覧ください。
➡︎ ハイクオリティな有名プリセット!Animation Composer「Motion Designer’s Bundle」
トランジションを1クリックで作成 / Motion Bro
「Motion Bro」は、映像を切り替える際の「トランジション」を簡単に追加できるプラグインです。
Ae内でプレビューを見ながら、ダブルクリックですぐに追加できるようになります。
650種類のプリセットが入った無料パックや、有料の追加パックがあり、追加パックはVideohiveで購入できます。
特に、「Videolancer’s Transitions 」(上の動画)は、様々な種類のトランジションが数多く入っているので、トランジションに凝った映像を作りたい人におすすです。
Motion Broについては、詳しくは以下の記事もご覧ください。
➡︎絶対に持っておきたいエクステンション「Motion Bro」
キレイなグローを簡単に作成 / Deep Glow
「Deep Glow」は、簡単に「キレイな光(グロー)」を作れるプラグインです。
私の中ではかなり使用頻度が高いプラグインで、簡単に綺麗なグローがかかるので、
光ものが出てくる案件や、キラキラのエフェクトが欲しいと言われた時に必ず使用しています。
After Effectsのデフォルトのグローだと綺麗にかからなかったり、調整が難しいので、時短系プラグインの筆頭格なイメージです。
モーションデザイナーの人には、「Cartoon Moblur」なども入ったバンドル版もありかなと思います。
ハイクオリティーなレンズフレア / Optical Flare
「Optical Flares」は、クオリティの高いレンズフレアを作成できるプラグインです。
プリセットの豊富さと扱いやすさから多くの制作会社やスタジオで使用されています。
よくディレクターの指示で「フレア足しといて!」と言われた際、これがないと厄介になる場合もあります。。
類似のプラグインとして、Red Giant社の「Knoll Light Factory」などがありますが、使いやすさなどから言うと現場ではOptical Flareの方が多い印象です。(私の行った現場は、全てOptical Flareメインでした)
開発元のVideo CopilotのWebサイトでは、たくさんのチュートリアルも公開されていて、実写合成などを行いたい方にとっても必須のプラグインだと思います。
\ クーポンあり /
イラストレーター使いは必須! / Overload
「Overload」は、Illustratorで作成したデータをワンクリックでAeに転送してくれるスクリプトです。
その際、Aeのシェイプレイヤーに変換されるので、より自由度高く、アニメーションをつけることができます。
これなしでもできるはできるのですが、Illustrator ⇄ After Effects間の連携をスムーズにしてくれるので、これを使うとスピードが全然違います。
また、Illustratorのテキストも、編集可能なテキストとしてAEに持っていくことができるので、イラストレーターやグラフィックデザイナーの方など、頻繁にIllustratorを触る人はきっと感動するはず!
全てのコンポジションにBGMを反映 / Universal Audio
「Universal Audio」は、全てのコンポジションに、BGMレイヤーを作成してくれるプラグインです。
グループ化の際にプリコンポジションを作ってしまうと、プリコンプの中では上の階層にあるBGMレイヤーの音は聞こえなくなってしまいます。
「Universal Audio」は、BGMレイヤーをワンクリックで全てのコンポジションに作成でき、タイミングを変更しても簡単に一括反映することができます。
テロップとナレーションを合わせる場合や、ミュージックビデオ製作者の方には特におすすめのプラグインです!
\ ミュージックビデオ製作に必須! /
[/jin-flexbox]
「重力、磁力、浮力」といった表現ができる / Newton
「Newton」は、フラットデザイン系のモーションでよく見かける「2Dシミュレーション」ができるプラグインです。
手付けだと難しい「重力」や「磁力」「摩擦」と言ったアニメーションを簡単に作ることができます。
また、最新版の「Newton 4」では「浮力」等の表現も可能となっていて、海外のモーションスタジオの作品に出てくるような、リッチなモーション表現を再現する際に役に立ちます。
これらの表現は手付けだとかなり難しいので、アニメーションでより高度な表現をしたい人におすすめです。
\ より高度な表現が可能に /
[/jin-flexbox]
「反動」や「揺れ」を自動化 / Springy FX(セール中)
「Springy FX」は、「反動」や「揺れ」と言った「セカンダリーアニメーション」を自動でつけてくれるプラグインです。
移動・回転・スケールさせた際に、自然に見えるよう揺れや膨らみなどの効果を自動でつけることができます。
パラメーターを調整する必要はありますが、手付けだと難しい作業を効率化できるので、イラストやキャラクターのアニメーション、動きにコミカルさが欲しい時に重宝します。
\ 「反動」や「揺れ」を自動化 /
業界標準のノイズ軽減プラグイン / Neat Video
「Neat Video」は「綺麗にノイズを除去」してくれるプラグインです。
業界標準のノイズリダクションプラグインと言われるほど、暗部に発生するノイズやエンコードノイズなどを、市販のプラグインの中で、一番きれいに取り除いてくれます。
スマートフォンで撮影した映像や、CGでレンダリングした素材などのノイズリダクションなど、幅広い用途に使えるので、映像製作者としてぜひ持っておきたいプラグインのひとつです。
時間があれば実写素材全てにマストでかけておきたいくらいおすすめです。
\ ノイズを綺麗に消してくれる /
実写合成に威力絶大 / Composite Brush(セール中)
「Composite Brush」は、KeylightやPrimatte Keyerといった他のプラグインでも難しい、背景と同系色の服を着ている場合や反射して抜きにくい金属が映ったフッテージの場合でもかなりの精度で抜くことができ、VFX案件にはほぼ必須級のプラグインです。
実写合成系では元の素材が命なので、「これは無理。。」といったシチュエーションでも、これがあると救われる可能性が上がります。
Aeで3D表現ができる / Element 3D
「Element 3D」は、Aeで「3Dモデルが使える」プラグインです。
ゲームと同じようにGPUを使って3Dをレンダリングするため、非常に高速で綺麗な3Dを描画することができます。独特のアニメーション機能により、モーショングラフィックスなど、幅広い用途に使うことができます。
SaberやAeのエフェクト、プラグインなどと連携させる際にも、BlenderなどのCGソフトよりも連携がやりやすい表現もあるので押さえておきたいところ。遊戯機系の案件で便利です!
Blenderからカメラや位置をインポート / BlenderAe
Blenderの「カメラ、ヌル、平面などを1ClickでAeに持っていくことができる」プラグイン(アドオン)です。
Ae側で映像をコンポジット(合成)する場合や、トラッキングの位置情報、Ae側のプラグインで作った方が速いエフェクトなど、何かとBlender側からデータを持っていきたい場合も多いです。
Element 3DよりもBlenderの方が自由度が高いため、本格的にAeと3DCGを併用していきたい場合に持っておきたいプラグイン(アドオン)です。
\ Blenderユーザーにおすすめ /
コンポジションを無駄なくリサイズ / Auto Crop
「Auto Crop」」は、コンポジションの不要な範囲を検出し「適切な大きさにリサイズ」してくれるプラグインです。
Aeの「目標範囲」という機能で、コンポジションをリサイズすると、既に使っているコンポジションなどでズレが発生してしまいますが、これを使うとズレが発生せず、尚且つアニメーションしているピクセルも考慮してリサイズしてくれる神プラグインです。
おそらくアニメーションしているピクセルも考慮してくれるのは今のところAuto Cropのみで、素材のみを納品するケースでもすぐにリサイズできるので、作業がかなり捗ります。
\ アニメーションにも対応 /
アセットライブラリーを作れる / AE Viewer(無料版あり)
「AE Viewer」は、オリジナルのアセットライブラリーを作成できるプラグインです。
AEViewerでは、作成したアニメーション素材をプロジェクトから抽出して、AEViewr内に保存しておくことで別プロジェクトで使い回すことができます。
初めの頃は、色々なプリセットやテンプレートを購入して使っていると思うのですが、自分のよく使う表現や、やりたい方向性がまとまってきて、より効率的に作業する用のライブラリーを作りたい人におすすめです。
他にも、素材をAEViewer内でフォルダに分けて管理することができ、フォントのプレビュー・適用や、エクスプレッションも管理することができたり、
どちらかというと玄人向けのプラグインになりますが、やりたいことが固まってきた人にはその便利さがわかるはず。。
Pro版は対応する素材のフォーマットが多く、フォントのプレビュー・追加機能なども使えます。
購入のタイミングや最安サイト
有料のものも多いため、私は急いでいない時は、できるだけセールの時期を狙うようにしています。
セール情報については、以下の記事にまとめているのでよければご覧ください。
サイトで言うと、After Effectsのプラグインは「Toolfarm」というサイトが、
通常・セール時を含めて最安だと思います。
次に、それぞれの公式サイトや「aescrits+aeplugins」
最後に「フラッシュバックジャパン」という感じでしょうか。
ただ、セールの開催時期によりフラッシュバックが最安になる期間もあります。
例で言うと、フラッシュバックジャパンは海外のサイトよりも早くセールが開催されることが多いため、その期間は最安になる傾向があります。
プラグインによっては数万円も違うこともザラにあるので、あまり焦らず、必ずサイトを比較して購入するようにしてみてください。
プラグインのインストールについて
After Effects(以下:AE)のプラグインのインストールについては、インストーラーがあるものはそれを実行してもらって、インストーラーがないものに関しては、PC内のPlug-insフォルダに「.plugin」ファイルを入れてもらうとAEのエフェクトから使用できるようになります。
Program Files¥Adobe¥Adobe After Effects(バージョン)¥Support Files/Plug-ins
アプリケーション/Adobe After Effects(バージョン)/Plug-ins
また、スクリプトやエクステンションのインストールについては以下の記事をご覧ください。
最後に
今回は、私が普段よく使っているAeのプラグイン・プリセット集について紹介しました。
こういうのがあると知っているだけでも、作業効率やできることが変わってくるので、何かのお役に立てれば幸いです。
また、プラグインなどは購入するとつい多用したくなりますが、あくまで効率化ツールとして、短縮できた時間を動画の構成やディティールアップに回すなど、動画・映像を作る目的の方を重視してもらえると嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございました!
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